元横綱・日馬富士公平(はるまふじ こうへい)さん(41)が2018年に母国モンゴルに設立した幼稚園も併設する小中高一貫校「新モンゴル日馬富士学園」へ学用品や教材を寄贈する支援を続ける新潟県三条市・一般社団法人新モンゴル日馬富士学園サポート協会は4日、6回目となる寄贈のための積み込み作業を行った。
日馬富士さんは2015年に弥彦神社の相撲場開きで土俵入りを披露して以来、日馬富士さんが所属した伊勢ヶ浜部屋が弥彦で夏合宿を続けた。三条市を中心に伊勢ヶ浜や日馬富士さんを支援する輪が広がったのをきっかけに、新モンゴル日馬富士学園を支援しようとサポート協会が発足。2018年から学用品や教材の寄贈を中心に活動している。
日本の教育や文化、伝統、武士道に敬意をいだく日馬富士さんは、学校の備品を新品でそろえるより日本の子どもたちが使ったものにこだわっている。学校でも日本語を教えたり、日本語のあいさつや日馬富士さんが相撲で学んだ礼節や道徳、しつけなどを積極的に教育に取り入れている。
今回は、9月からの新学期に間に合わせようと7日に横浜港へ運び、通関をへて11日に船でモンゴルに向けて出航の予定だ。寄贈品は学校で使われなくなった机といすが中心。燕市の大関小学校と燕北小学校、加茂市の車買い取り業者の3カ所を回り、集積された机やいすを40フィートのコンテナに積み込んだ。
高橋誠一郎三条市教育長から中越地域の市町村の机、いすを確保をしてもらった。新潟市、十日町市、加茂市、燕市、胎内市に加えて、新潟県の手配で県立三条商業高校からも寄せられた。
とくに燕市と加茂市は集積地まで物品を運んでもらった。積み込み作業には10人ほどのボランティアが参加し、厳しい猛暑のなか汗びっしょりになってコンテナに格納した。
現場でビデオ通話で日馬富士さんとつなぎ、今回の寄贈物品の内容などを報告。日馬富士さんはサポート協会の支援に感謝していた。