創業130年の南沢テキスタイル（五泉市）が破産手続き開始決定 (2025.812)

ニット製品製造(株)南沢テキスタイル（資本金2500万円、新潟県五泉市本町3）は、7月31日に新潟地裁より破産手続き開始決定を受けた。負債は約3億円。

帝国データバンク新潟支店の調べでは、同社は1896年創業、1954年2月に法人改組された老舗のニット製品製造業者。大手アパレル業者を得意先に、セーターやカーディガンなど主に婦人向けの高価格帯ニット製品のほかスーツ、ワンピースなども手がけ、8年2月期には年売上高約45億3883万円を計上していた。

しかし、トレンドの変化によるニット需要の減少や安価な海外製品との競合もあって、しだに事業が縮小。2025年2月期の年売上高は約3億3000万円にまで減少し、連続して大損を計上、慢性的な債務超過に陥っていた。こうしたなか、業績回復の目途も立たず資金繰りが限界に達し事業継続を断念した。