【全日本学童軟式野球大会】旭スポーツ少年団(三条市)が新潟県勢10年ぶり7回目のベスト8に (2025.8.15)

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新潟県三条市の旭スポーツ少年団は15日、地元三条市の三条パール金属スタジアムで行われた第45回高円宮賜杯全日本学童軟式野球大会3回戦で田原本南リトルヤンキース(奈良)に4-1で勝利し、県勢で10年ぶり7回目のベスト8入りを果たした。続く16日午前10時25分からハードオフエコスタジアム新潟(新潟市中央区)で行われる準々決勝で県勢タイとなるベスト4を目指す。

最後の打者のフライをキャッチして喜びを爆発させる小柳有生選手
最後の打者のフライをキャッチして喜びを爆発させる小柳有生選手

1 2 3 4 5 6
旭スポーツ少年団 0 1 3 0 0 0 4
田原本南リトルヤンキース 1 0 0 0 0 0 1

先攻の旭は1回表、前日に継投で活躍した3番打者の小柳有生選手(西鱈田小6年)が左中間越の三塁打を放って好調ぶりを見せた。それ以外はいずれも右飛。ダイビングキャッチもあり、田原本南の守りの堅さを伺わせた。

旭の先発は、前日と同じ吉田結晴選手(井栗小6年)。先頭打者を中飛に打ち取ったものの、右翼越えと3盗のあと、左前打で1点を許した。ここで雨が強くなったため試合は中断。約1時間後に2死1塁で再開すると、2盗を刺してこの回を1点に抑え、雨が流れを変えたようになった。

同点の本塁を踏んで喜ぶ吉田選手
同点の本塁を踏んで喜ぶ吉田選手

続く2回表は先頭打者の吉田結晴選手が左越え2塁打のあと送りバントで3塁へ。藤田侑汰選手(一ノ木戸小5年)がスクイズを決め、すぐに1-1と同点に追い付いた。

その裏が最大のピンチ。右前打やバントで1死2・3塁となったところで投手を小柳有生選手に変えた。前日は3回からの交代だったが、これ以上の失点を阻止しようと高畑哲也監督は早めの交代を決断。2人を三振と三塁ゴロに仕留め、無失点で終えた。

投打に活躍した小柳有生選手
投打に活躍した小柳有生選手

攻守が替わって3回表、小林楓選手(井栗小5年)が四球を選び、主将の塚田晄人選手(旭小6年)の中前打で1・2塁。投ゴロで2・3塁としたあと二遊間を破る2点適時打で逆転に成功した。

さらに1死2塁から今井咲太郎選手(大崎学園6年)の中堅越えで1点を追加し、4-1とした。その後は両チームとも追加点はなく、小柳有生選手は安打を1本しか許さない安定した投球と堅実な守備で田原本南の打線を抑えた。最後の打者は投直で、小柳有生選手が捕球して自らの手で試合を終わらせた。小柳有生選手は逆転打も放ち、投打で勝利に大きく貢献した。

打線がつながる
打線がつながる

県勢のベスト8進出は10年ぶり7回目。前回はオール阿賀野ジュニアがベスト4まで進んだ。県勢の最高位はベスト4が3回ある。うち1回は2005年の燕市・吉田ジュニアクラブ。また、ベスト8は県央地域から1990年の第10回大会で燕東野球スポーツ少年団の1回だけある。

スタンドでは200人ほどが観戦し、選手の保護者らはダッグアウトの上に設置したテントの下で応援。試合後は目を潤ませる人も多かった。

高畑監督「自分たちのやれることを出し切るだけ」

試合後、高畑哲也監督は、1回の田原本南の攻撃中の雨による中断は「結果的には味方の雨」で、「とにかく1点でいいから追いつけと。そこからスタートしようと子どもたちに言った」。

高畠監督
高畠監督

2回は「バントで最低、同点まではと考え、うまく決めてくれて良かった」。「もう1点もやりたくなかったので、彼(小柳有生選手)にかけた」。3回には「打つべき選手がいつものようにあそこで3点取ってくれたので、あとはもう守って逃げるだけと考えた」。

勝利を喜ぶナイン
勝利を喜ぶナイン

「子どもたちに感謝。ありがとうです。もってる力出して、どこが来ても強い相手でしょうから、自分たちのやれることを出し切るだけ」と次の試合の抱負を語った。

塚田選手「きょうみたいにバントを成功して勝ちたい」

主将の塚田選手は「前の試合はバントがあんまり決められなかったので、今回はバントが決める時に決められてよかった」と振り返り、次の試合は「きょうみたいにバントを成功して勝ちたい」。

主将の塚田選手
主将の塚田選手

小柳有生選手「あすは無失点で抑えて、5点以上取りたい」

MVPといえる活躍だった小柳有生選手は、2回のリリーフについて「ピンチだったので、強いボールを投げれたのが良かった」。「監督が三振取れって言ったので、アウトコースで最後、三振を取った」とねらい通りだった。直球が走り、調子が良かった。

小柳有生選手
小柳有生選手

3回の逆転打は「甘い、ど真ん中の球」で、「ピンチを乗り越えて、流れがこっちにきたので打った」。

初出場でのベスト8を喜び、「あすは無失点で抑えて、5点以上取りたい」ときっぱり。将来の夢はメジャーリーグで二刀流でと大谷翔平にあこがれている。

滝沢市長「2試合とも引き締まった試合ですごい」

滝沢亮三条市長は、前日の2回戦に続いて2人の子どもを連れて観戦した。「小学生とは思えない、さすが新潟県を代表して全国大会に出場したチーム」、「あれだけストライクがみんな入って、引き締まった試合が2試合ともあって、すごいなと感じている」旭のレベルの高さに驚いた。

滝沢市長
滝沢市長

観戦は「野球をやらせるための刷り込みも」と笑いながらも「あすからまたエコスタだが、三条の応援する声が新潟まで届くような、皆さんで応援していきたい」と話し、都合がつけば観戦したい考えだった、

旭の準々決勝は、16日午前10時25分試合開始。3回戦で富谷ストロングスポーツ少年団(宮城)に1-0で勝った木屋瀬(こやのせ)バンブーズ(福岡)と対戦し、ベスト4を目指す。


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