酒類小売業(有)増井酒店(新潟県上越市)は8月5日に新潟地裁高田支部より破産手続き開始決定を受けた。負債は約5000万円。
帝国データバンク上越支店の調べでは、同社は1990年12月設立の酒類小売業者。大手雑貨店や地元スーパーをキーテナントとする直江津エリア最大級のショッピングセンター1階に店舗を開設。上越地域を中心に県内の地酒のほか、地ビール、ワインなどを豊富に取りそろえ、年売上高1億円強を計上していた。
しかし、近年は新型コロナの影響やショッピングセンターのキーテナント入れ替えによる客層の変化などから、年売上高は 5000万円ていどにまで落ち込んでいた。
コロナ融資を受けるなどで急場をしのぐも、売り上げ、収益とも改善せず、先行きの見通しも立たないことから今回の措置に至った。