プリント回路基板製造の(株)エム・エス・ディー(資本金1000万円、新潟県長岡市)と関係会社の(有)クラフテック(資本金 300万円、長岡市)は、8月5日に新潟地裁長岡支部より破産手続き開始決定を受けた。負債は2社合計約3億7550万円。
帝国データバンク長岡支店の調べでは、エム・エス・ディーは、1998年5月に設立されたプリント回路基盤の設計、製造業者。大手企業や同下請企業を得意先として、主に自動車向けプリント回路基盤の設計、製造を手がけた。2006年には本店を新築移転し、07年3月期には年売上高約8億円を計上していた。
しかし、得意先からの受注が低迷するなかで、本店移転以降は借入金が固定化するなど厳しい楽況、財務状況で推移し、15年には社有不動産の差し押さえなどを受け、再度の移転を余儀なくされていた。
こうしたなか、23年3月末には従業員を解屋し、24年12月までに事業停止していたとみられ、先行きの見通しが立たないことから、関係会社のクラフテックとともに今回の措置となった。
負債はエム・エス・ディーが約3億7000万円、クラフデックが約550万円の2社合計約3億7550万円。