新潟県三条市で15日、毎年恒例の三条こども大名行列が行われた。約50人の小学生で大名行列を編成し、三条市の伝統行事、5月の三条祭りの大名行列を子どもたちで再現した。
三条市・八幡宮の春季例大祭で神輿渡御(みこしとぎょ)とあわせて行われる大名行列は10万石の格式。1822年(文政5)から200年を超えて続く伝統を誇る。
その魅力を未来へつなぎ、三条祭りの魅力を子どもたちの心に刻んでもらおうと、大名行列の関係者有志が2011年に子ども大名行列を始めた。
ことしはてんぐの面をつける導祖神4人とやっこを演じる先供24人に、囃子方(はやしかた)と良寛神輿が加わった。八幡宮の拝殿でおはらいを受けてから午前10時に出発した。
導祖神は三条導祖神会、先供は三条先供組合、囃子方は八幡宮囃子方組合の市道でそれぞれ事前練習を行った。年を追うごとに買いそろえてきた衣装や道具で、遠目には本物さながらの大名行列を披露した。
真夏に逆戻りしたような炎天下。子どもたちが顔を赤く火照らせて一生懸命に演じた。てんぐが高げたをはいて歩き、やっこの「えーとまかーせー」のかけ声も威勢良く、見物の保護者らは「かわいい」を連発していた。