新潟県三条市の伝統行事「三条凧(いか)合戦」の秋季大会が、20日(土)、21日(日)の2日間、三条防災ステーション(ミズベリング三条)で開かれている。三条凧協会(須藤謙一会長)が主催し、過去最多の25組が参戦して秋空の下、350年以上続く伝統の合戦を繰り広げている。
三条凧合戦は、江戸時代から続く伝統行事。毎年春に開催されるが、秋にも新人育成を目的とした毎年、新人戦を開催している。
今回は協会加盟30組のうち22組に加え、群馬県前橋市から上州凧協会が発足した。前橋市では毎年2月に上州空っ風凧揚げ大会が開かれており、前橋商工会青年部が緑水会が昨年から三条凧協会が参加。今回は新たに前橋市議らで結成した上州凧協会が参戦している。
春の三条凧合戦と比べると、参加者は半分ほど。午前は風が弱く、凧糸を絡めて合戦する以前に揚げるだけで一苦労だった。若手育成が目的なので、ベテランはあまり手を出さずに凧揚げを指導している。
21日は、午前9時40分から小学3年から中学3年の児童生徒を対象に揚げ師を募集した「SANJO IKAGASSEN NEXT(凧合戦ネクスト)」が開かれる。昨年、初めて企画したが雨で中止している。今回は事前に25人が揚げ師にエントリーしている。凧ばやしを披露する裏館小学校児童32人が来場するので、当日エントリーを含めて40人ほどになりそうだ。
20日は午後4時10分まで、21日は午前9時から午後5時まで。見学無料、2日間とも凧マルシェを開き、20店余りが出店している。