21日から30日までの秋の全国交通安全運動に合わせて新潟県加茂署(庭野佳明署長)は24日、管内で午前は加茂市、午後から田上町で交通指導所を設置してドライバーに運動のちらしなど啓発グッズを手渡し、安全運転を呼びかけた。
田上町では恒例でナシを一緒に配布した。加茂署員と加茂地区交通安全協会田上支部会員に、佐野恒雄町長、田上あじさいロータリークラブの高橋勝之会長ら約20人が参加。午後2時から田上町原ヶ崎新田地内の原ヶ崎運動公園前の国道403号に交通指導所を設置し、加茂市方向へ向かう車を止めて「事故ナシ(梨)」を呼びかけた。
田上町の交通指導所では毎年、田上あじさいロータリークラブが地元特産のナシを購入、提供して啓発グッズと一緒に配布している。ちらしなどと一緒に「夕暮れ時は早めの点灯をお願いします」、「ご協力よろしくお願いします」とナシの入った袋を受け取ったドライバーは、思わぬ秋の味覚のプレゼントににっこりだった。
加茂署管内ではここ数年、交通死亡事故がゼロが続いている。ことしは夏になって交通事故が増えたが、それまでは減少傾向で累計では例年より少なくなっている。
加茂署は「例年に比べれば高越事故はマイナスになっているが、状況が変わって増加傾向に転じるかもしれない。この交通指導所で事故防止の機運を高め、事故が極力、少なくなってほしい」とナシ効果に期待していた。