元建設機械販売・とやの管財(株)(資本金1360万円、新潟市中央区)は、9月8日に新潟地裁より特別清算開始命令を受けた。負債は債権者約3人に対し約1億8000万円。
帝国データバンク新潟支店の調べでは、同社1976年8月に設立。建設機械の販売を主体に資材販売、建設機械リース、同修理・整備、土木工事、一般貨物運送事業なども手がけ、2009年には新規事業として介護事業にも参入していた。長岡市、三条市を中心に中越地区を営業エリアとして、06年7月期には年売上高約7億7366万円を計上していた。
しかし、公共工事の減少、原材料に対する価格転嫁も進まず業況は厳しく、介護事業の借り入れ負担も増していた。19年には金融機関と協議して介護事業を他社へ譲度、社有不動産を売却するなど事業リストラを進めていた。
23年7月期の年売上高は約1億8969万円に減少。有利子負債はいくらか減少したものの債務超過の状態が統いていた。こうしたなか、24年10月にスポンサー企業の支援を受けて別会社へ全事業を譲渡し、従業員全員が転籍。同社は25年4月30日付で株主総会の決議により解散し、今回の措置となった。