28日、新潟県弥彦村で開かれる「弥彦ジャズフェスタ」で、フード&バー「noanoa(ノアノア)」(新潟県燕市)の店主、石橋勝行さん(51)=弥彦村=は、かつて弥彦村の学校給食のメニューにあった懐かしの「インディアンサラダ」を再現してパンにはさんだ「インディアンサラダパン」を1日限定で販売する。
インディアンサラダと聞いても、多くの人は首を傾げるだろう。カレー味のポテトサラダだ。石橋さんが小学生だったころの学校給食の思い出の味だが、今は提供されていない。
ただ昔の味を再現するだけでなく、弥彦ジャズフェスタの来場者がカジュアルに食べられるようにパンにはさんでワンハンドで食べられるようにした。パンは弥彦村のパン屋「ル・ラパン」のコッペパンを使う。
当日のライブ会場のひとつ、弥彦駅前の「割烹の宿 櫻家(さくらや)」で午前11時ごろから税込み400円で30個ほど販売し、完売したら終わる。
櫻家のおかみと近所で親しく、インディアンサラダの再現のアイデアを話したのがきっかけで櫻家で販売できることになり、具体化した。
「僕のなかにひとつ考えがある」と石橋さん。「うま味成分というものがある。最近はしびれも出てきたが、僕はもうひとつのうま味が、懐かし味だと思っている。懐かしいと思って食べるとおいしい。ノスタジック、懐かしい感じもちょっとあっていいなと思った」と持論を話す。
当日限りの販売で店ではメニューに載せないが、週末や貸切のときだけ出してみようと考えている。「食べたことがある人には懐かしさを、知らない人には新しい弥彦の味として知ってもらいたい」と舌で確かめてくれる人を待っている。