27日(土)、28日(日)の2日間、新潟県長岡市栃尾地域の谷地商店街を中心に秋の夜をあかりで彩る「トチオノアカリ」が開かれている。
昔、栃尾の織物に使われていた、糸繰の木枠を使ったランプで、栃尾のまちを優しく照らす地域を象徴する毎年恒例のイベントだ。
ことしは10周年記念になり、Relay(リレー)がテーマ。秋葉公園も含め店舗や寺、橋なども生かして趣向を凝らしたあかりがともり、あわせてナイトマルシェやスタンプラリーも行われている。
「栃尾の町を明るくしたい」と、このイベントを発案した栃尾出身の東京芸大大学院生、高見梨花子さん(24)がギャラリー白昼堂堂で個展を開き、銅版画14点を銅販と並べて展示している。
関係者から声がかかっての開催で、「人間のいとおしさや不完全さ」をテーマにタイトルを含めてシュールな作品が並び、注目を集めている。エッチングに加えて面で明暗を表現するアクアチントという技法も駆使している。