空調・冷暖房設備工事の共栄産業(株)(資本金1600万円、新潟市西区)は10月14日に新潟地裁へ自己破産を申請し、翌15日に同地裁より破産手続き開始決定を受けた。負債は債権者約31人に対し約6100万円。
同社は1957年創業、62年8月に法人改組された管工事業者。商業施設、店舗、ビル・マンション、学校・工場などの冷暖房空調設備の設計施工のほか、精密温湿度管理が必要な施設で車内湿度を一定に保つ恒温恒湿ルームの施工、空気中に浮遊する微粒子・微生物を取り除くクリーンルームの設計施工、ビル・商業施設・複合施設等の空調ダクト工事などを手がけ、2005年12月期には年売上高約5億1285円を計上していた。
しかし、近年は受注件の小口化などの影響から元請工事、下請工事ともに低調に推移、23年1月には前代表が死去していたこともあり、24年12月期の年売上高は約1億0170万円にまで減少していた。
損益面では、営業損益段階からの欠損が続くなど収益性は低調で、同期には債務超過に陥っており、資金繰りが限界に達したことから従業員を解雇し、今回の措置となった。