昔ながらの商店街に店を構えた若手有志が、店に眠る古くていいものを販売する掘り出し市が、11月22日(土)、23日(日)の2日間、新潟県三条市の中央商店街で開かれる。

中央通りに並ぶ飲食店、雑貨屋、カフェ、バー、本屋、菓子店、レンタルスペース、美容室、文具店など15店が参加する。近年、中央商店街の空き店舗に入居した若い経営者の店が中心だが、DRINlK BAR S、ホテイヤ、むさしや菓子店など長く営業してきた店もある。
ことし4月に4店舗で掘り出し市を開いたところ、販売開始前に行列ができるほど、近所の人を中心に大勢の人が訪れ、予想を大きく上回る人気を集めた。その輪を広げようと中央商店街のほかの店舗にも声をかけて今回の掘り出し市を企画。前回も参加した「絵本の店omamori」、「SANJO PUBLISHING」、「ギャラリーゆう」が主催する。
そのうちの「omamori」の店主は、埼玉県出身のまるのさきさん(30)。ことし6月まで三条市の地域おこし協力隊で、空き店舗を借りて2023年4月にカフェを併設した本屋として開店した。
前回の堀り出し市では、小道具や棚を販売し、さらに大家さんも古道具を提供してくれた。「大勢の方が来てくれてびっくり。元々お店で使う用だったけど、使わなかった布、テーブルクロスとか、私の古着とか。布系はすごい売れてました」とまるのさきさんは反響の大きさに驚いた。
ちらしはプロ顔負けのセンスでまるのさきさんがデザインした。そこには、シャッター街とも呼ばれているが、「わたしたちは日々シャッターを開けて、ここでお店を営んでいます。」と書く。掘り出し市では、多くの店が通常営業しながら掘り出しもの販売するので、ランチやカフェ、ショッピングも楽しんでほしいと話している。
2日間とも午前11時から午後6時まで。問い合わせは主催者の店へ。