新潟県三条市は、13日午前9時ごろに三条市清掃センターで発生した火災は、指定ごみ袋に混入したリチウムイオン電池が原因と推定されると発表した。

火災は不燃ごみ処理を行うリサイクル設備の粗破砕機(あらはさいき)から細破砕機(ほそはさいき)へ不燃物を搬送するベルトコンベヤーで発生。11時に火は消えた。
現場検証の結果、不燃ごみに混ざっていたリチウムイオン電池製品が破砕作業による衝撃で発火したと推定した。火災発生に伴ってごみの受け入れを一時中止したが、消火後すぐに受け入れを再開した。

14日以降のごみ収集と直接搬入は、通常どおり実施する。不燃ごみ処理施設の最終点検を行っているため、変更がある場合はあらためて知らせる。
モバイルバッテリーやコードレス製品、電子タバコなどに多く使われるリチウムイオン電池は、強い衝撃で発煙、発火の恐れがあり、指定ごみ袋に一般ごみと混ぜて出すと、ごみ収集車や清掃センターでの火災につながる。

三条市清掃センターでは、2022年3月28日にも指定ごみ袋に混入されたリチウムイオン電池が原因で、火災が発生している。リチウムイオン電池などの小型充電式電池は、製造事業者とそれらの輸入販売事業者に自主回収と再資源化(リサイクル)が義務付けられており、一般社団法人JBRCの会員企業の電池は、同社団法人のリサイクル協力店で無料で回収している。

三条市では、リチウムイオン電池などの充電式電池は適切な方法で処分するよう呼びかけている。