新潟県三条市の保内小学校(榎本信幸校長・児童99人)の5年生25人は、学校田で栽培した米で米粉カステラを作り、4日から地元の「道の駅 庭園の郷 保内」で販売している。初日4日は5年生が売り子となってカステラなどを販売した。

毎年、5年生は総合的な学習の時間を使って学校田で田植えから稲刈りまで行い、コメづくりの全工程を体験している。ことしは昔ながらの千歯こきを使った脱穀も体験した。
道の駅とコラボレーションして2年前から収穫した米で加工食品を委託製造し、販売している。2年前はクッキー、昨年はポン菓子を製造した。ことしは米粉カステラも製造している聖籠町のカステラ専門店「しばうま本舗」に製造を委託した。

5年生の学年目標は「25のピース〜平和・笑顔・個性と団体」。「ピース」は「peace(平和)」や5年生一人ひとりの「piece(一片)」にかけている。収穫した米を「ピース米」と名付け、カステラも「ピースカステラ」と命名した。
6切入りで300個を製造し、税込み500円で販売している。米粒をデザインしたコメコメとマイマイというキャラクターも作った。4日はピース米とその米粉、ピース米を炊いたご飯を詰めたから揚げ弁当と一緒に販売した。

保護者が次々と訪れて売れ行き好調。一般の来店客も「買わないわけにいかないよね」とかわいい売り子に目を細めて買い求めていた。