旅館経営の(有)まつや(新潟県長岡市寺泊野積)は、11月26日付けで事業を停止し、事後処理を弁護士に一任した。負債は調査中。
帝国データバンクの調べでは、同社は1970年創業、2000年4月に法人改組された老舗旅館。野水海水浴場からも近く、かやぶき屋根の古民家風旅館として県内外の海水浴客に利用されている。夏は海の家も手がけ、長年の営業で相応の知名度があった。
しかし、2020年以降は新型コロナの影響により宿泊者数が減少。アフターコロナ移行後も客足の回復が遅れ、業況は低調に推移した。
25年6月期の年収入高は約2500万円にとどまり、収益状況も悪化していた。また、過年度の借入負担も重く、今後も業況改善の見通しが立たないことから、事業継続を断念した。