新潟県三条市の若手経営者らでつくる異業種交流団体「三条エコノミークラブ」(笹川英二会長・会員50人)は13日、定時総会と卒業式を行った。年明けから始まる次年度の浅野大喜会長=浅野金属工業(株)取締役総務部長=が「深謀遠慮」をスローガンに掲げる会長方針や65周年となる次年度の事業計画や役員組織を決めた。

卒業生を含め約70人が出席した。冒頭、まもなく任期を終える笹川英二会長は「Stay hungry」を掲げて1年間を振り返り、「1年間、走ってこれたのも皆さまのリーダーシップと裏方での努力と、そして会を俯瞰(ふかん)して見られる能力の高さで、非常に感謝している」と礼を述べた。
最後に「皆さんは何でも成し遂げられる人たちと思う。リーダーシップも行動力もあり、困った時に助けてくれる仲間がこれだけ多くいる。そのなかで新たなことにチャレンジして、自企業でもエコノミー活動でもさらに成長できると思っている。来年も会長方針にしたがって自信をもって活躍してほしい」とエールを送った。

議事では今年度の活動報告、優良会員表彰のあと次年度の会長方針と運営方針、事業計画、収支予算(3,685,000円)、役員組織を原案通り決めた。来年度の委員会は、研修例会、深謀遠慮、人材交流、65周年PR、若衆会の5つで構成する。
浅野次年度会長は会長方針について説明した。「未来」を大きなテーマに掲げて、スローガンは「深謀遠慮」。深謀遠慮は、遠い未来を見据えて綿密な計画を立てるという意味で、来年は未来を見据えて、どういった能力が必要で、どういうステップを踏んでいくのかを考え、「未来を追い求める1年にしたい」と述べた。

経営者リーダーは、新しい種を見つけて指針を示す。「羅針盤のような人になり、この人についていけば大丈夫だ、ゴール、目的地に連れていってくれる。そんな人物になってもらいたい」と願った。
12年前に今の会社に入社し、当時は売上は順調だったが、そこから顧客数、売上数、売上金額が減り、衰退の道をたどっていると厳しく分析。「何もしないと私のような未来が待っている」と自戒を込めて反面教師のように話し、妄想でも構わないので、未来を構想することを求めた。

そのためには「可能性を追求する“視野”を広げる」「行く先を見極める“知恵”を鍛えろ」「実現へと導く“戦術”を磨け」の3つの能力が必要。「この3本の柱を己の礎として、妄想を確かな現実に変えていただきたい」と願った。
また来年は発足65周年で来年3月19日に公開例会の形で65周年の集いを開く予定。経費を含め現役会員の負担を軽減しようと、卒業生65周年のロゴを制作した。
