新潟県三条市の図書館等複合施設「まちやま」(岡葉子館長)は開館から21日、開館から3年5カ月で入館者200万人を達成した。

2022年7月4日の開館から1年6カ月目、574日目の24年1月28日に100万人を達成。そして今回は開館から1267日目での200万人達成となった。午前11時半に200万人達成セレモニーを行った。
200万人目となったのは、市内に住む渡辺栄子さん(76)。滝沢亮市長から名付けて「合併米」、近藤慧副館長から「架け橋米」それぞれ10kgを渡辺さんにプレゼントした。
「合併米」は市政20周年を記念して合併前の三条、栄、下田の3地区のコメをブレンド。「架け橋米」は早ければ来週にも開通する八十里越で結ばれる三条市と福島県只町のコメをブレンドした。200万人と市政20周年の数字にかけて、2つのコメを足して20kgの量にした。

渡辺さんは2週間に1回のペースでまちやまを訪れ、1度に10冊の本を借りていく。年間で約260冊も読むのは調査データに照らすと上位1%未満に入る圧倒的な読書量で、200万人目にふさわしい読書家だ。
滝沢市長は「渡辺さんをはじめ、多くの市民、市外の人からもまちやまを使い、愛して、活用していただき本当にありがとう」と感謝した。年明けになるかと思われた200万人達成が早まり、「クリスマスプレゼントを私たちもいただくことができた。これからも300万人、400万人と多くの人に愛し続けてもらえるような図書館、まちやまを目指していきたい」と述べた。
渡辺さんは「私の次の人にとお願いしたんですが」と恐縮。もらったコメはどこかに寄付できないかと市職員に相談していた。「私はちょっと活字中毒なので、そばに本がないと。旅行でもなんでも本を持っていきます。本を買ってたら本だらけになってしまうので図書館はありがたいです」と誰よりも図書館に感謝していた。
また、セレモニーのあと200万人達成記念で先着200人の来館者にお守り型の金ぱく入り梅昆布茶をプレゼントした。