小柳産業(三条市)が広島カープの公式グッズ「勝男武C」を製作 創業100周年にふさわしい広島との縁 (2025.12.26)

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新潟県三条市の木製調理器具メーカー(株)小柳産業(小柳明社長・袋)が、プロ野球・広島東洋カープの公式グッズとして、オリジナルのかつお節削り器「勝男武C(かつおぶし)」を製作した。球団のグッズ担当者から問い合わせを受けて、企画段階から共同で燕三条の技を盛り込んだ自身作。来年1月31日から限定販売される。

小柳産業が製作した広島東洋カープグッズのかつお節削り器「勝男武C」
小柳産業が製作した広島東洋カープグッズのかつお節削り器「勝男武C」

きっかけはことしの夏過ぎ。広島カープ球団のグッズ担当者から直接、問い合わせがあった。小柳社長(49)は「最初はいたずらメールかと思った」と笑う。当初から担当者にかつお節削り器が念頭にあったようだ。

かつお節は「勝男武士(かつおぶし)の漢字をあてて、戦国時代に武家の勝利や武運長久を願う縁起物として重宝された。それに球団の「勝ちたい」という思いを重ね、「士」をカープの頭文字の「C」に変えて「勝男武C」とネーミングした

デザインの核は、カープのマスコットキャラクター「カープ坊や」を武士風にアレンジしたオリジナルロゴ。ちょんまげ姿でかつお節を削る「勝男武C坊や」を、削り器の上面にレーザー刻印で精緻に焼き付けた。小柳社長は「焼き印では文字がつぶれてしまう。レーザーだからこそ細部まで表現できた」と言う。

本体は同社が長年、製造してきた十数種類の削り器の中から、家庭で使いやすいスタートアップ版をベースに、カープ仕様としてサイズを微調整した。高さ10×幅10×長さ24cm。化粧箱は、カープのチームカラーの赤を基調に、英語表記の「Carp」のロゴを広島の名峰「黄金山」にちなんだ金」で箔(はく)押しした。税抜き6,800円で数量限定販売だ。

カープグッズカタログ(31ページ)に掲載された小柳産業が製造する「勝男武C」の紹介
カープグッズカタログ(31ページ)に掲載された小柳産業が製造する「勝男武C」の紹介

小柳産業は1925年に南四日町に小柳木工製作所として創業。来年で100周年の大きな節目を迎える。ところてん突きやかつお節削り器といった木製調理道具が原点で、小柳社長は4代目になる。グッズ製作は数年前に「ふなっしー」のキャラクター商品を手がけたくらいで、ほとんど前例がない。

「百周年の節目にカップの公式グッズに採用されたのは、これも何かの縁だと思う」。いずれも広島出身の奥田民生と吉川晃司のコラボライブを見に上京していたときにサンプル製作の依頼を受けた。「何かそういう流れのようなものがあったのかも」と運命すら感じる。

「ライセンス料を払って作るのではなく、球団側から声をかけていただいたのが何よりうれしい。しかもグッズカタログには燕三条の産地名や私の顔写真まで掲載してくれた。市民球団ならではの姿勢を感じた」と語る。

小柳さんは「会社の名前を出していただけるのは、本当にありがたい。燕三条の技術を知ってもらう良い機会になる」と地域への波及効果にも期待を寄せている。

このかつお節削り器は、カープグッズカタログ(31ページ)に掲載されている。1月31日から公式オンラインショップ「広島東洋カープオフィシャルグッズショップ」などで販売される、

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