新潟いのちの電話後援会三条支部は25日、三条市体育文化会館でお笑い芸人のゴルゴ松本さんを講師に講演会「命の授業」を開き、会場の500席を埋めた来場者は、漢字を切り口に命の大切さや生きる意味について聞いた。

新潟いのちの電話後援会三条支部は、2023年に発足し、新潟いのちの電話の財政的支援や自殺予防のための啓発活動を展開している。
講演会は昨年、フリーアナウンサーの伊勢みずほさん講師に開いたのに続いて2年目。事業費は三条支部が負担する代わりに入場料はそっくりチャリティーに充てる。今回は入場料千円のチケットがほぼ完売した。
講師のゴルゴ松本さんは、1994年にレッド吉田さんとお笑いコンビ「TIM」を結成し、2011年に少年院でボランティア講演の活動をスタート。「命」など漢字を体で表現するギャグでおなじみで、漢字の話や歴史の話など笑いを交えながら、魂のこもった熱い授業を展開している。
講演でゴルゴ松本さんは、漢字を「記号の組み合わせ」ととらえ、「漢字は誰にでもわかるようにつくられた道具。そこに込められた意味を自分の人生や仕事にどうつなげるかが大切」と語った。

38歳のころ、夢をかなえ幸せを感じる一方で「このまま50歳を迎えていいのか」と危機感を覚えた。そこから日本語や漢字、日本人の歴史を学び直したことが、現在の活動につながっていると言う。
「命」「使命」「運命」という言葉については、「命をどう使うかが使命。命を運んでいくのが運命」と独自の解釈を示し、「人生の途中で道に迷ったら、戻ってもいい。また別の道を選べばいい」と語りかけた。
「ありがとう」にもふれた。「『有る』ことが『難しい』と書いて『有難う』。ひとりで生きられないことに気づいた時、自然と出てくる言葉」と説明。感謝は心に留めるだけでなく、言葉にして相手に伝えることの大切さを強調した。
終盤では、「人生は味付け。未熟、未完成だからこそ、経験を重ねて自分の持ち味を深めていけばいい」と呼びかけ、「身近な漢字からヒントを見つけてほしい」と投げかけた。
最後は十八番の「命」のポーズで写真撮影に答えた。来場者は「ふだん何気なく使っている言葉を見直すきっかけになった」、「世代を超えて共有できる話だった」と楽しみながらそれぞれ自身を見詰め直していた。