老朽化に伴う新潟県立吉田病院(燕市吉田大保町)改築工事の安全祈願祭と起工式が30日、現地で行われた。1974年(昭和49)の建設から50年以上がたち、耐震性や医療継続性の確保などの観点から建て替えが急務となっていた。新病院は現地建て替えで整備され、来年7月の竣工、秋ごろの開院を予定している。

新病院は鉄骨造・地上5階建て、病床数は現在と同じ110床で、一般35床、小児15床、地域包括ケア60床の内訳。1、2階を外来部門、3、4階を病棟、5階を管理部門とし、消化器内視鏡センターや人工透析、リハビリ機能を継続する。診療科は現在と同じ7科、事業費は設計施工で約84億円。
起工式で花角英世知事は、「燕や弥彦地域の住民にとって、引き続き身近で利用しやすい医療機関として、地の高齢者医療の中心的な役割を担うとともに、外来診療やリハビリテーションなどの身近な医療の提供を基本としつつ、県央医療圏における県央機関病院との役割分担のもと、相互に連携することで地域全体として完結した医療提供体制の構築に貢献していく」と述べた。

病院概要について中村厚夫院長が説明。子どもの心診療科は、月平均600人以上の利用があって県央エリア以外からの照会もあり、引き続き新潟県の中心的存在を目指す。「当院の特徴を生かしながら今後も増えると予想されるであろう回復期病院のモデル的存在になるよう職員一丸となって地域のために協力していく」と話した。

来賓祝辞では、**佐野大輔燕市長が「燕・弥彦地域唯一の県立病院の改築は地域の大きな喜び」で、「機能がさらに強化され、この地域の期待に応えてもらえるよう燕市としても県立吉田病院と一体となって、地域の医療に取り組んでいく」。


本間芳之弥彦村長は「基幹病院をはじめ各医療機関との役割分担や連携で地域全体で一つの病院のように機能する切れ目のない医療提供体制が構築されることを大いに期待している」と述べた。
