異形頭の非公式キャラ「三条くん」「燕くん」の制作でクラファン開始 あえて「燕三条」はひとつじゃない 東京からの移住者夫婦が特撮プロと組んで (2026.325)

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新潟県の「燕三条」という一つのくくりで語られがちな地域性を、あえて「燕」と「三条」に切り離し、それぞれの強烈な個性を全国に発信しようというユニークな民間プロジェクトが始動した。地域起こし協力隊として2025年1月に三条市に移住した田邊行秀さん(48)、加奈さん(43)夫婦が、頭部が無機物で首から下は人間という「異形頭(いぎょうあたま/いぎょうとう)」の非公式キャラクター「三条くん」と「燕くん」の制作を進めている。3月24日から制作費の一部を募るクラウドファンディングをスタートし、5月のお披露目を目指す。

燕と三条の市民性や文化は真逆と言っていいほど違う

企画したのは、3月5日に合同会社エーコスロゴスを設立した田邊さん夫婦。都内でホテルや飲食関係のトップクラスのサービス業に携わってきた経歴を持ち、地域おこし協力隊としての活動などを通じて両市の人たちと深くかかわってきた。

プロジェクトの原点は、東京から移住した夫婦が感じた強烈なギャップ。県外では「燕三条」というひとつの地名として認識されがちだが、実際に住んでみると「市民性や文化は真逆と言っていいほど違う」と実感した。

ものづくりという共通点だけでひとつの塊になっているのはもったいない。互いが良きライバルとして切磋琢磨する「燕と三条が隣り合って存在している状態」を視覚的に伝えようとキャラクター化を思い立った。

衝撃の「異形頭」を採用、特撮怪人を手掛けるプロがデザイン

表現手法として選んだのは、いわゆる「ゆるキャラ」ではなく、クリエイターかいわいやSNSなどで局地的なブームとなっている「異形頭」だ。身近なところでは、映画館で上映前に流れるキャンペーンCM「NO MORE 映画泥棒」に登場する頭部がビデオカメラのカメラ男や赤く光る回転灯のパトランプ男をイメージすればいい。

夫婦で国内最大級のクリエイターイベント「デザインフェスタ」を訪れ、想像以上に異形頭が流行していることに衝撃を受けた。

「ゆるキャラはすでに飽和状態。急に異物のようなキャラクターが現れた方が注目を集められる。頭部以外はスーツなどを着るため、中の人の負担も少なく、制作コストも全身着ぐるみより抑えられる」のが利点だ。

「燕くん」と「三条くん」のキャラクター設定
「燕くん」と「三条くん」のキャラクター設定

デザインにはこだわった。現在、東映の「仮面ライダー」や「スーパー戦隊シリーズ」、円谷プロの「ウルトラマン」などで公式の怪人・キャラクターデザインを手掛けている気鋭の若手デザイナー、武藤聖馬さんに依頼。特撮の最前線で活躍するプロが本気でご当地キャラクターをデザインした。

さらにマスク造形は、映画やテレビ、舞台などで使用される着ぐるみや小道具を制作する「造形スタジオFUSION」代表のかとう潤さん。燕と三条の「ものづくり」を語るにふさわしい座組みだ。

三条:箸付鉈(通称:ハシナタ)がモチーフ

三条を象徴する「三条くん」は、鍛冶(かじ)文化と下田地区の農業要素を取り入れた「箸付鉈(はしつきなた)」がモチーフ。先端に出っ張りがある独特の形状の鉈で、性格はアグレッシブで破天荒なイメージだ。

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「三条くん」のデザイン画

燕:鎚起銅器がモチーフ

対する「燕くん」は、燕市の誇る「鎚起(ついき)銅器」のやかんがモチーフ。注ぎ口が前髪のように見えるスタイリッシュな造形で、スマートで上品なキャラクターに仕上がった。

「燕くん」のデザイン画
「燕くん」のデザイン画

2人は「一緒にはいるが決して仲は良くない、けれどお互い気になるライバル」という絶妙な関係性をもたせた。「燕三条か、三条燕か」という地域特有の対立構造を、あえて「ツンデレな関係性」としてキャラクターに落とし込んだ。

三条市からは「勝手にやってください(笑)」完全非公式で自腹スタート

企画段階で三条市役所にも話を持ち込んだ。市としては、公式マスコットを作る気はないが、勝手にやるどんどんやってくださいと、突き放されつつも背中を押されるツンデレプレー。完全非公式の民間プロジェクトとして走り出した。

異形頭の素材は、特撮の現場と同じ硬質ウレタン。すでに田邊さん夫婦が先行して私財を投じ、制作がスタートしている。

燕と三条の産業の歴史の背景
燕と三条の産業の歴史の背景

「いきなり知らないキャラクターがヌルッと現れるよりも、制作段階から知ってもらい、『あのクラファンやってたやつだ』と知名度がある状態でデビューしたい」。4月30日までクラウドファンディングサイト「For Good」で、制作費の一部として目標金額80万円で支援を呼びかけている。

リターンはすべてこのプロジェクトのために用意した限定デザインのデジタルリターンと物理リターンがある。

デジタルリターンは「サンクスメール」3千円、「サンクスメール」5千円、「サンクスメール&ショートムービー」1万円。物理リターンは「武藤聖馬氏イラスト・缶バッジセット」6千円、「武藤聖馬氏オリジナルデザインTシャツ」1万5千円、「ポーズ指定可・撮り下ろしチェキセット」2万円のほか、法人や店舗様向けリターンで「キャラクターによる広報支援」5万円もある。

ヒーローショーはせず観客の中に「ただ、いる」

田邊さん夫婦
田邊さん夫婦

今後の活動方針も個性的だ。ステージに上がってヒーローショーをするような展開は考えていない。違和感を売りにする。

「イベントの観客の中に、たまたまこういう頭の人がいるというイメージ。見に来た人が『なんか変なのいる!』とInstagramなどのSNSにあげて拡散してくれれば。新潟のイベントに行くと、いつも変な頭の奴らがウロウロしているらしいぞ、と県外の人に面白がってもらいたい」。

4月中旬には完成し、5月にもお披露目を目指す。新潟はマンガ・アニメの街。「燕三条」の枠を飛び出し、全国のニッチな層にも刺さるクオリティーをもつ2人の異形頭の発信力に注目だ。

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