旧与板町生まれの日本画家、大矢十四彦さんが個展 (2016.5.2)

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長岡市の旧与板町に生まれ、日本美術院特待の日本画家、大矢十四彦さん(76)=神奈川県川崎市=の個展「大矢十四彦 日本画展 −自然美をみつめて−」が5月29日まで弥彦の丘美術館で開かれている。

大矢十四彦 日本画展 −自然美をみつめて−
大矢十四彦 日本画展 −自然美をみつめて−

展示作品は22点。1962年に東京芸大美術学部日本画科を卒業、87年に日本美術院特待に推挙された。山形県出身の日本画家、故今野忠一さんの門下生で昇竜会に所属する。

風景画から描き始めたあと、子どもを中心とした人物画を約10年。その後、ギリシャ神話をモチーフにし、さらに10年間ほど毎年のようにスペインへ取材に訪れ、トレドの丘やアンダルシアの風景を描き、イタリアやフランスへも足をのばした。

大矢十四彦さんの 六曲一隻屏風「富貴花」
六曲一隻屏風「富貴花」

2000年ころから一転して青森県の旧三厩村(みんまやむら)の漁港で、漁業を営む人たち姿や捨てられた木造船などを描き、新潟県村上市の荒井浜を描いたこともある。

展示作品全体を通して白を基調にした作品が多い。「白が好きで、胡粉(ごふん)の白でもっときれいな白が出ないかと描いてきた。いまだにきれいな白が出ない」と大矢さんは話す。

大矢十四彦さんの作品「漁る人」2011年院展奨励賞
「漁る人」2011年院展奨励賞

ここ10年ほどは花鳥が多く描いている。約400年の歴史がある流派「琳派(りんぱ)」が好きで、「もうしばらくしたら花だけを描きたい」と大矢さん。「花はきれい過ぎるからそれ以上の美しさを表現するのは難しい」と話す。

母が与板へ戻って出産したため、与板の生まれ。戦時中も与板に疎開したことがあり、近くの川でおぼれていちばん上の兄が差し出した板につかまって九死に一生を得たことを覚えている。

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会場の大矢十四彦さん

父の故大矢黄鶴さんも日本画家で、7人きょうだいのうち兄の大矢紀(のり)さんも日本画家で、大矢鞆音(ともね)さんは美術評論家で、津和野町立安野光雅美術館、奈良県立万葉文化館、田中一村記念美術館美術館の開館に尽力している。

2014年に弥彦村総合コミュニティセンターで開かれた「新潟ゆかりの院展作家7人展」の7人の作家のうちのひとりとして大矢十四彦さんの作品も展示されたのがきっかけで、今回の個展につながった。

午前9時から午後4時半まで開館、入場は4時まで。会期中は無休でおとな300円、小中学生150円。8日と28日はいずれも午後2時から大矢十四彦さんによる作品解説が行われる。

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