「しただ米フェス」で「アウトドアのまち三条」宣言を体現した野趣満点の「しただ米冒険島」

(2023.11.6)

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ことし7月、新潟県三条市が「アウトドアのまち三条」宣言したことを体現しようと5日、日帰り温泉「いい湯らてい」で開かれた「しただ米フェス」で、自作の釣りざおで釣ったニジマスを自分で炊いた新米とともに味わう野趣満点の「しただ米冒険島」が行われた。

ニジマス釣りに挑戦
ニジマス釣りに挑戦

「しただ米フェス」は、三条市下田地区で収穫される米を「しただ米」としてブランド化を目指そうと毎年開かれている。下田地区の農家や団体が栽培した新米の対面販売や食べ比べを中心としたイベントとして定着してきた。

4回目の開催のことしは新たな取り組みとして、せっかくの「アウトドアのまち三条」宣言を言葉だけにとどめるのでなく、形にしようと「しただ米冒険島」を初企画した。


タケの枝を払って釣りざおを作る
タケの枝を払って釣りざおを作る

自分で作ったタケの釣りざおでニジマスを釣って塩焼きにし飯ごうで炊いた新米と一緒に味わう

親子10組の参加を募集し、県外からの参加もあった。さおをつくるタケは「いい湯らてい」の芝生広場には自生していないので、切ってきたタケを地面に刺しておき、好きなタケを選んでもらった。

タケは三条で五十嵐刃物工業と馬場長金物の鉈(なた)を使って枝を落とせば釣りざおが完成。先に糸を結び、針に米粉と米ぬかをミックスしたえさをくっつけて釣るだけだ。

ニジマスを釣り上げて大はしゃぎの伊勢みずほさん
ニジマスを釣り上げて大はしゃぎの伊勢みずほさん

小川をせき止めて作った池に体長20センチほどのニジマス150匹を放流した即席の釣り堀でニジマス釣りにチャレンジ。水が透き通っているのでニジマスがはっきり見え、ニジマスのいる場所に釣り針を落とせばすぐに釣り上げることができた。


釣りの指導は、宮城県から三条市に移住したルアーデザイナーや釣り具の上州屋のスタッフが担当。釣ったニジマスは上州屋がさばいて塩焼きにした。

ニジマスは塩焼きに
ニジマスは塩焼きに

一方で「アウトドアライフストア ウエスト」のスタッフと一緒に火を起こしてその火を使って新米を飯ごうで水蒸気炊飯し、焼き立てのニジマスと炊きたての新米を味わった。

司会進行のフリーアナウン サー伊勢みずほさんと三条市出身のラジオパーソナリティーでラッパーのSWAMP(スワンプ)さんも挑戦。伊勢みずほさんもニジマスを釣り上げて「イエーイ!」と子どものようにはしゃいでいただけに、子どもたちも大興奮。炊きたての新米にSWAMPさんも「うんめー!」しか言葉がなかった。


伊勢みずほさんとSWAMPさん
伊勢みずほさんとSWAMPさん

SWAMPさんの大ファンでそのSNSで「しただ米冒険島」を知った群馬県の男性(37)は、小学校6年生の長男と2人で参加した。18歳から4年間、自衛隊員として新潟で暮らしたことがある、「SWAMPさんと伊勢さんに会えるだけでうれしいのに、釣りざお作ったり釣りをしたり。子どもは大満足だったと思う。これだけのことが楽しめて最高です」と感激していた。


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