10月3日(木)から6日(日)までの4日間、新潟県燕三条地域の名だたる工場を開放してものづくり現場を体感してもらう「燕三条 工場の祭典」の参加企業説明会が6日開かれた。参加企業は昨年の87社を上回る108社。キービジュアルも公開された。
今回、初めて産学連携デザインプロジェクト「プリプレス」に挑戦している。長岡造形大学と新潟デザイン専門学校に協力して参加する学生を公募し、審査を行って長岡造形大学の学生3人と新潟デザイン専門学校の生徒2人の5人を採用。学生デザインチームと一緒に協力して広告物やホームページ、スタッフTシャツ、当日の装飾品などを制作している。
説明会には5人のうち4人が出席。キービジュアルを制作したのは長岡造形大学3年の内山葉月さん(20)は、「ことしの工場の祭典が人と人とをつないでいく、多様な価値観を混ぜていくということから着想を得て制作した。たくさんの輪がものづくりの輪を表し、燕三条の工場を中心にして周囲を巻き込んで広がっていくということを表している」とコンセプトを説明した。
実行委員会に入って制作を進めるなかで、「たくさんのおとなの方とかかわって、イベントにかかわるようなデザインをするのが初めてで、緊張もありつつ楽しんでいる」と話していた。
安達拓未実行委員長(三条商工会議所青年部副会長)はあいさつで、7月26日に福井県鯖江市で開かれた地場産サミット「Meets The Openfactory」に参加し、全国からオープンファクトリーに取り組む10の産地が参加し、刺激を受けたことを紹介。「工場の祭典後には全国の産地を集めるような工場サミットを準備中」との考えを明らかにした。