17日(土)を宵宮祭、18日(日)を大祭に2日間にわたって行われる戸隠神社(星野和彦宮司・新潟県燕市宮町)の春季大祭で、ことしも木場小路万灯組と横町万灯保存会がそれぞれ山車(だし)の万灯を引いて氏子町内を踊りの門付けに回る。本番に向けて11日、木場小路万灯組は踊りの全体練習を始め、夜のまちに祭りばやしが響いた。
木場小路万灯組の練習は戸隠神社裏の「宿」と呼ぶ集会所で宵宮祭前日の16日まで毎晩、行われる。体を寄せ合うように若連中が座り、2つの太鼓が調子を合わせてリズムを刻み続ける。
総代は8年目の清水守之さん(38)。「きょうの午前中で万灯の準備を終えた。当日の天気が心配だが、関係なく皆さんの準備を金曜まで1週間、行ってほしい。子どもたちは元気出して頑張ってほしい」とあいさつして練習を始めた。
清水総代が扇子をあおぎながら木やりの音頭取を務めた。若連中の声を張り上げてそれに続くと踊り子の出番だ。
木場小路万灯組は踊り子を「お玉」と呼ぶ。1年生から6年生までの小学生12人。色とりどりの浴衣を来て2列に並び、木やりのくだりを合図に「よーいとな」のかけ声とともに両手を左右に広げ、手を打って始まる。
清水総代は「去年は若い世代が出てきたのと、観客が多く、過去いちばんの祭りらしい祭りができた。ことしも去年並みの祭りにして、燕を代表する祭りをことしも同じくらいの規模でやりたい」と昨年のような盛り上がりに期待していた。
恒例でもうひとつの万灯組、横町万灯保存会のことしの総代、相場弘介さん(50)をはじめ役員が訪れ、練習の風景を見学し、木場小路万灯組の役員と顔合わせをした。横町万灯保存会は12日に全体を練習スタートし、宵宮前日まで毎晩、練習を重ねる。