新潟県三条市・三条祭りの傘鉾(かさぼこ)コンクールの審査が15日午前10時から八幡宮境内で行われ、八幡町の「火の用心」が金賞を受賞した。
自治会や事業所が家庭日用品や金物を使って世相を風刺した三条ならではの傘鉾人形を製作して競っている。昨年は参加6団体のうち八幡町の応募がなかったが、ことしは本町一(上町)の応募がなく、昨年と同数の5団体から応募があった。
主催の三条傘鉾振興会(高橋正志会長)が審査し、上位から金賞1点、銀賞と銅賞2点ずつを決めた。
金賞の八幡町の「火の用心」は米国・ロサンゼルスや国内でも大船渡や今治、岡山で山林火災が相次ぎ、最近は住火災も多く発生していることから、昔話「かちかち山」で背中を焼かれたタヌキが心を入れ替えて火消しになり、纏(まとい)を振って行列に参加するという趣向だ。
三条市内では5日前に繁華街の本寺小路で5棟の全半焼をはじめ10棟が被害を受ける大火事があったばかり。火の用心を傘鉾で市民に呼びかける。銀章、銅賞の作品は次の通り。