17日、18日の2日間、新潟県燕市・戸隠神社(星野和彦宮司)の春季例大祭「燕春まつり」にあわせて氏子町内にある複合施設「まちトープ」は、奉納行事の万灯で「伊勢音頭」を踊る女の子をデザインしたステッカーを販売している。
万灯は木場小路万灯組と横町万灯保存会の2つの団体が出す。それぞれ踊り手を「お玉」、「踊り子」と呼び、衣装も踊り方も異なる。衣装の違いも表現。1枚250円、3枚600円で販売している。
5月に入ってから「まちトープ」で販売した。初回ロットは300枚でこれまで100枚ほど売れた。
ステッカーをデザインしたのは、「まちトープ」を運営する燕市のデザイナー、シマダ マサノリさん(32)。2カ月ほど前から「machisticker(マチステッカー)」シリーズとして7種類のステッカーを販売し、そこに万灯が加わった。
暮らしのなかにある隠れた身近な景色や文化を届けるオリジナルグッズで、モチーフは地元の人に親しまれているカルチャーをセレクトした。ステッカーの裏には、それぞれのモチーフの解説が書いてある。
酒呑童子、燕背脂ラーメン、天神講菓子のイラストに、燕市は盛りがいい食堂が多い「大盛」、田舎の方がましという意味の「Better off Inaka!!」の文字のステッカーもある。
これに先立ってシマダさんがデザインした「tubasan postcard(つばさんポストカード)」(200円)も販売しているほか、ポスターも製作している。ポスターはいずれ冊子にしたい構想もある。
「みんなが当たり前だと思っているものを観光協会とかの発信ではなく、市民発信で観光っぽくない魅力みたいなのも発掘できると思った」とシマダさんは話している。問い合わせは「まちトープ」(090-2887-8308)。