「JICA慶應SFCたま研」南五百川棚田で田植え 国際協力と地方創生を融合 人材育成プロジェクトが下田で始動 (2025.6.4)

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国際協力と地方創生を融合した人材育成プロジェクトが5月25日、三条市下田地域・南五百川の棚田で始動した。NPO法人ソーシャルファームさんじょう(代表・柴山昌彦)が主催し、JICA(国際協力機構)アフリカ部などの有志3人、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の大学生9人、地元住民ら17人が参加。5月下旬とは思えない冷気のなか、八木ヶ鼻を望む棚田で田植え作業を行った。

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雨に煙る八木ヶ鼻を見ながらの田植え

このプロジェクトは、JICA、慶應SFC研究所、三条市の3者が昨年8月に締結した「地域おこしと国際協力の研究開発と推進に関する連携協定」に端を発する取り組み。協定の趣旨に賛同した同NPOが現在、慶應SFCの大学院生2人を「JICA地域おこし研究員」として受け入れ、プログラムの実践と人材育成を担っている。

この日の田植えは、同プロジェクトのキックオフイベントとも言える企画。南五百川元自治会長坂井久男さん(74)が田植えを始動した。手植えのこつを教わった参加者は、代かきが終わった約180m2の田に恐る恐る足を踏み入れ、冷たい泥の感触に驚きながらも、すぐに慣れてコシヒカリの苗をていねいに植えていった。

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坂井さんの説明を聞く参加者

作業を終えた総合政策学部3年の野田実花さん(20)は「お米が高騰しているなか、自分の手で田植えができて感動した。都会育ちで自然にふれる機会が少なく、農家さんの苦労を肌で感じた。秋の稲刈りも楽しみにしている」と笑顔を見せた。

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田植えの終わりにはお決まりの泥んこ状態

初めて田植えに挑戦した玉村雅敏教授(54)は、「学問と実践は表裏一体。地域の人々とともに手を動かすことで、学問が育まれ、人も育っていく。三条市のような地域の活力とかかわることが未来を創る重要なフィールドになる」と語った。

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童心に帰る玉村教授

作業後は、NPOによる地元食材を使ったバーベキューで交流を深めた。参加者たちは、夏の草刈りや秋の収穫作業にも意欲を示し、地域の日帰り温泉施設「いい湯らてい」へ向かった。

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彩も鮮やかなBBQでおもてなし

この人材育成プロジェクトでは、今後、ガーナ共和国との国際人材交流の実践にも取り組む予定だ。ことし3月には、JICA海外協力隊の経験者を招いた出前講座が下田中学校で実施されるなど、着実に歩みを進めている。

NPOの柴山代表は「農業を通じた実践は、地域の暮らしや文化への理解を深め、国際協力にもつながる。三条発のグローカル人材育成モデルとして、今後も広げていきたい」と今後の展開に意欲を見せた。


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