モンゴル出身の元横綱、日馬富士公平さん(41)は5日から7日までの3日間、新潟県を訪れて日馬富士さんが2018年にモンゴルに設立した小中高一貫校「新モンゴル日馬富士学園」に学校の机やいすを寄付してた自治体や支援を受けている企業などを訪問している。
5日、日馬富士さんは正午過ぎに新幹線で燕三条駅に到着。初めて燕背脂ラーメンの元祖「杭州飯店」(燕市)を訪れて中華そばを味わってから、弥彦神社(弥彦村)で参拝した。
2015年の弥彦神社の相撲開きで日馬富士さんは土俵入りを披露した思いでの地。来県するたびに弥彦神社へ向かい、おはらいを受けている。
その足で初めて燕市役所を訪問し、鈴木力市長と面会した。燕市は使わなくなった学校の机といす約200組を新年度が始まる9月の間に合うように寄付する。
日馬富士さんは学園は1600人が通っていて、2年間に併設された幼稚園を踏めると1900人もの大所帯になっていることを紹介し、「モンゴルの子どもたちに日本式の教育、日本の歴史、文化、日本語を教育する、教えることで、もっと日本とモンゴルが親しみをもってほしいと学園をつくった」と学園に込めた思いを話した。
スタートのときから新潟県や三条市から学園で使う学校の机とイスの寄付を受けた。「モンゴルは中国のとなりの国なの中国から新しいものも買えるが、日本の子どもたちが使ったものだからこそ、きずなというか、日本で誰が座っていたんだろうねと興味をもつ」と日本で使わた机といすに価値を感じている。
さらに日本とモンゴルの関係を深めたいと願っている。学校では礼儀、礼節を重んじる教育を行っており、「正しい行動、正しい言葉、正しい考え」を大切にしていると説明。また鈴木市長の母校、県立三条高校と相互連携の協定を結んでいることも話した。
鈴木市長は、パラリンピックに向けたモンゴルのアーチェリー選手団のキャンプを燕市が受け入れたことを話した。日馬富士さんは「ぜひモンゴルまで足を運んでください。楽しみに待っています」と歓迎した。
このあとは見附警察署、見附市役所を訪問した。6日は県庁や新潟市役所、企業などを訪問。7日は午前9時から新潟市西区五十嵐浜で地引き網に参加する。その後、上京して伊勢ヶ浜親方の引退パーティーにも出席する。