7日(土)、8日(日)の2日間、新潟県三条市で三条六角巻凧が初夏の空で空中戦を繰り広げる名物行事「三条凧(いか)合戦」が行われている。2日目8日は三条市合併20周年記念凧揚げも行われる。
江戸時代の1649年(慶安2)に陣屋が設けられたことに始まるとされる。同じ時期に近隣で行われる見附今町・長岡中之島大凧合戦、白根大凧合戦と合わせて「越後の凧合戦習俗」として2015年に県の無形民俗文化財(風俗慣習)に指定されている。
主催は三条凧協会(須藤謙一会長)。ことしは昨年と同じ30の凧組が参加。風上と風下で紅白に分かれて違う色の組と凧糸をからめて対戦する。相手の凧糸を切ったり、落としたりして得点を獲得し、2日間の合計得点で順位を決める。
1日目7日の合戦は午前9時から午後4時10分まで。スタート時は南よりの風が吹いて次々と空へ舞い上がった。風に向かって青空を悠々と泳ぐ凧とは対照的には、地上では三条弁の怒号が飛び交う。
合戦場に入れば日常を忘れて誰もが揚げ師に。昨年の合戦は雨で2日目が中止になっている。そのうっぷんを晴らすように「合戦しよいっや!」と対戦相手をけしかければ、味方にも「何してんだいや!」とはっぱをかけた。三条市で最高気温29.2度の暑さのなか、文字通りの熱戦を繰り広げた。
1日目の結果は、赤組は嵐南組が32点でトップで上町組が22点で続いた。白組は大町組景清が31点で東三条五月会が29点で続いた。
8日は午前9時から開会式、10時からきらきら保育園児童による凧ばやし演奏、10時15分から一ノ木戸小学校児童による凧ばやし演奏、10時35分から三小相承会による凧ばやし演奏、11時から三条市合併20周年記念凧揚げ、11時30分からLOVE FOR NIPPONによる災害復興支援凧揚げセレモニーが行われる。
合戦は午後1時から4時10分まで。1日目の成績は次の通り。