土木工事の(株)テック・ライン(資本金1200万円、新潟市南区)は、5月30日に新潟地裁へ自己破産を申請、同日付で破産手続き開始決定を受けた。負債は2024年11月期末時点で約3億0700万円。
帝国データバンク新潟支店の調べでは、同社は2004年5月創業、10年12月に法人改組された土木工事業者。新潟県と福島県での土木工事、解体工事、除染工事などを主体に、新潟県で運送業、不動産賃貸・売買、自動車整備、同用品販売などを行っていた。
東日本大震災後、除染工事に携わり事業を拡大し、13年11月期には年売上高約6億800万円を計上していた。
しかし、除染工事はスポット的な下請けで、受注も不安定だったほか、除染以外の工事も下請け受注のため収益性は低く、23年11月期の年売上高は約7900万円に減少し、債務超過が続いていた。
こうしたなか先行きの見通しが立たないことから今回の措置となった。