贈答品やひな人形販売の(有)美越(資本金300万円、村上市山居町1)は、6月2日に新潟地裁新発田支部から破産手統き開始決定を受けた。負債は債権者約30人に合わせて約1億6000万円、うち金融債務約1億3000万円。
帝国データバンク新潟支店の調べでは、同社は1985年6月設立の贈答品販売業者。冠婚葬祭の引き出物など各種ギフト用品、ひな人形、日本人形の販売を主力に88年5月期には年売上高約2億5000万円を計上していた。
しかし、ひな人形、日本人形の需要縮小が続き、2009年1月からは貴金属の買取も始めたが、ネット通販業者などとの競合が激化。さらに新型コロナの影響によるギフト需要の落ち込みもあり、20年5月期の売上高は1億円ほど低下していた。
事業規模が縮小するなか、先行きの見通しが立たなくなりことし5月13日付で事業を停止していた。