新潟県加茂市の2024年度のふるさと納税寄付額が11億6696万3000円となり、前年度比で約1.8倍となる大幅な増加となった。寄付件数は4万5271件に上った。前年度の6億3613万3950円と比較して約5億3000万円の増加。市では「全国からの温かい支援と、返礼品を提供いただいている事業者の皆さまのおかげ」と感謝している。
寄付額増加の大きな要因は、米の需要高騰の影響。米への寄付は前年度より約4億円増加し、約5億2000万円に達した。全体の寄付額のおよそ半分を占め、米の人気が際立った。
そのほか、家電(約2億4000万円)、果物(約1億5000万円)、革靴などのファッション分野(約1億円)にも多くの寄付が集まり、分野を問わずバランスの取れた成果が得られた。
返礼品の拡充も寄付増を後押しした。24年度は新たに25社の事業者が参画し、返礼品を取り扱う事業者数は103社に、返礼品の種類は1179品から1878品へと大幅に増加した。
市では今年度から加茂市地場産品開発等支援事業費補助金制度を新設し、返礼品の開発や改良を支援。今後もさらなる魅力向上を目指している。
加茂市総合計画では、25度末にふるさと納税寄付額10億円達成を目標としていたが、1年前倒しで目標を上回る形となった。市は「地域経済の活性化とまちづくりの推進に、全国の支援を最大限活用していきたい」としており、引き続き地元事業者と連携し、魅力ある返礼品づくりに取り組む考えだ。