新潟県三条市が地域人材の育成に期待して設置する2つの高等教育機関、三条市立大学(アハメド・シャハリアル学長)と三条看護・医療・歯科衛生専門学校(白倉政典校長)は14日(土)、15日(日)の2日間、ことしもそろって学園祭を開く。さまざまなイベントを通して学生の自主性や企画力の育成、地域社会との交流と開かれた学びの場、学生の成果発表、学内の交流や一体感の醸成、学校の魅力発信や進学促進などを図る。
それまで別々に開いていた学園祭を2023年から日程を合わせて開いている。三条市立大学の学園祭は「三燕祭(さんえんさい)」。14日は午前9時から午後4時まで、15日は午後3時まで学生で三燕祭実行委員会(酒井翔太実行委員長)を組織して企画、運営する。
ことしのテーマは「Restart〜広げる・繋ぐ・新しい挑戦〜」。三燕祭を新たな視点で再出発させ、学生だけでなく地域や企業ともつながり、より多くの人に楽しんでもらう思いを込めた。
ことしの目玉は14日午後1時からのお笑いトリオ「四千頭身」によるお笑いステージ。吉本興業の新潟住みます芸人「大谷ってヤツですよ!」さんをMCに迎えたトークショーで、入場は無料だが観覧は抽選で、当日午前9時半から11時まで1階カフェテリアで入場抽選券を配布し、午後1時に抽選結果を発表する。
15日は午前10時から三条高校吹奏楽部の演奏会、11時から三条文化宝図鑑コンサート、午後1時から学生バンド発表、1時半からビンゴ大会、2時から再び学生バンド発表。三条文化宝図鑑コンサートは入場無料だが定員300人で先着順で、ピアニスト浅野加歩理さん、ソプラノ歌手の永桶康子さん、三條太鼓三小相承会、三条高校合唱部、獅子神楽の木場神楽保存会が出演する。
14日はテレビ番組「VS嵐」を模した「VS三条」、宗へん流の茶道体験(700円)、15日は階段前踊り場でダンスサークルの発表もある。
2日間通しのイベントはオリジナルゲーム(参加料100円)、「大乱闘スマッシュブラザーズSP」でeスポーツ大会、手作りランタン(500円)、スピードシューティング(参加料100円)、学生製作のゲーム体験(参加料300円)、手作りイヤリング(1個400円)、オリジナルキーホルダー販売、モルック体験会、自衛隊展示、アウトドア体験、釘アート、三条市立須頃保育所作品展示。
学生のふだんの学びを生かしたイベントも多く、直接、三条市立大学にかかわる研究室紹介、産学連携実習I成果報告会、入試相談会も用意する。ほかにも学園祭につきものの学生による屋台が並び、キッチンカーもやって来る。
混雑するので公共交通機関の利用を呼びかけており、燕三条駅からなら徒歩10分。近くアークランズの燕三条駅側に臨時駐車場を設け、三条市立大学との間を往復する無料シャトルバスを運行する。
三条看護・医療・歯科衛生専門学校の学園祭は、14日は午前10時から午後4時半まで、15日は午後4時まで開く。オープンキャンパスも同時開催する。
メーンの3学科によるおしごと体験はほぼ例年通りの内容で行う。看護学科は血圧測定、健康教室、赤ちゃんの重さの体験、歯科衛生士学科は専門器具で歯みがき、歯ブラシキャップのデコレーション、歯に優しい菓子でスイーツ屋台、医療事務学科は受け付け、薬局事務体験、おくすりセット体験など。実際に学生が授業で使っている機器や器具を使った体験ができる。
昨年は約3000人が来場したが、コンテンツが不足気味だったことから、ことしは姉妹校に応援を要請した。国際メディカル専門学校が臨床工学体験と鍼灸(しんきゅう)体験、国際自然環境アウトドア専門学校と国際スノーボード&スケートボード専門学校がアウトドアブースでモルック体験、スラックライン体験、スケートボード体験を用意する。
このほか生徒が縁日のような屋台をオープンし、キッチンカーも集結。パフォーマーによるパフォーマンスもある。