16日、新潟県の隣接する三条市と加茂市でクマの目撃情報が相次いでいる。三条市では三条地区の下保内でも目撃され、警察や市役所では注意を呼びかけている。
16日の午後0時40分ごろに三条市三条地区、下保内地内で体長約1メートルクマ1頭を目撃したと三条署に通報があった。三条市内でのクマ目撃情報のほとんどは山手の下田地区で、民家の多い三条地区での目撃情報は珍しい。
それから約1時半後の午後2時18分ごろに今度は加茂市下条地内で体長約1メートルのクマ1頭を目撃、東歩行へ向かったと加茂署に通報があった。2つの目撃場所はそれほど遠くなく、体長も同じくらいと見られるので、同じクマの可能性もある。
また、前日15日も午後7時半ごろ下田地区の原地内で体長約1.2メートルを目撃したと三条署に通報があり、さらに三条市によると同じころに下田地区の荻堀地内と大沢地内でクマの目撃情報があった。
5月15日に今年度初めて県内でクマによる人身被害が発生し、県は15日からクマ出没警戒注意報が発表している。また、6月4日にも長岡市で80代男性がクマに襲われてけがをしている。
県では、クマは一般的に昼行性だが食べ物を探しに人里に近づくときは、朝方と夕方の時間帯が多い傾向で、山菜採りや行楽、農作業などで山に近づくときは、クマに注意し、山に入るときだけでなく、人家周辺でも注意を呼びかけている。