飛燕夏まつりで初めて春祭りの万灯の伊勢音頭　真夏の炎天下でお玉が踊る (2025.6.21)

21日行われた新潟県燕市燕地区の夏まつり「飛燕夏まつり」に、燕市・戸隠神社の春季例大祭で行われる木場小路万灯組による「伊勢音頭」の踊りが初披露され、会場をわかせた。

飛燕夏まつりの燕市交通公園の会場で木場小路万灯組が伊勢音頭を披露

5月の春季例大祭で木場小路万灯組と横町万灯保存会が万灯をひいて伊勢音頭を街頭で披露したり門付けに回ったりする。

今回、伊勢音頭を披露した木場小路万灯組は「お玉」と呼ぶ小学生の踊り子12人のうち6人と若連中約30人が参加。燕市交通公園のステージと商店街の2会場で披露した。

春祭りと同じように若連中がお玉をおんぶして

燕市交通公園では、燕市の和太鼓団体「飛燕太鼓」と共演。木場小路万灯組がたたく太鼓と一緒になって飛燕太鼓のメンバーも太鼓をたたいた。

お玉は春祭りと同じ髪結いと化粧、衣装で横一列に並び、若連中が扇子を動かしながら威勢良く歌う伊勢音頭に合わせて踊った。「よーいとな」というかけ声もかわいく、きれいにそろった踊りに初めてお玉を見る人は目を細めていた。

伊勢音頭を踊るお玉

木場小路万灯組の総代、清水守之さん(38)は、飛燕夏まつりの関係者に出演を提案したところ、歴史ある万灯ならぜひと賛同を得て実現した。「来年は横町さんと一緒に万灯を出せたらという形で考えている」と清水さん。「初めて万灯を見た人もが来年の春祭りでまた万灯を見に来てもらえればいちばんいい」と話していた。