4月11日にがんのため69歳で死去した和田義昭(わだ よしあき)さん=新潟県西蒲区岩室温泉=を偲(しの)ぶ会のコレクション展が20日(金)から22日(日)までの3日間、巻信用組合旧岩室支店(西蒲区岩室温泉721)で開かれている。
和田さんは多才で博識ないわば文化人。なかでも落語家の故・立川談志さんと親しく、岩室の「談志の田んぼ」で談志さん自ら田植えや稲刈りを行ったプロジェクトに取り組んだことで知られる。
岩室村に生まれ、早稲田大学を卒業するとサブカル系出版社、(株)宝島社に勤務した。30代で帰郷して家業の和田屋食堂を継ぎ、となりでカフェ&バーウインズも開いた。
カフェ&バーウインズには、数多くの和田さんのコレクションが残されている。その一部を展示している。談志さんの写真はもちろん、3000枚にも登るレコードのコレクションやレコードプレーヤー、ミュージシャン遠藤賢司のサイン、横山操のリトグラフ、愛用のエレクトリックアコースティックギター、和田さんデザインのポスターなど、多趣味で多才、幅広い分野に精通していたことがわかる展示だ。
アートサイト岩室温泉として武蔵野美術大学の学生とともに取り組んだアートプロジェクトで、和田さんの使い捨てつなぎに寄せ書きのように学生が感謝の言葉を書いてくれたものも。和田さんの面倒見の良さなど人柄を知ることもできる。2日間とも午前10時から午後5時まで開かれている。
偲ぶ会は和田さんの友人らが企画した。ほかにも21日は立川談吉さん、22日は桂慶枝さんによる追悼落語会がいずれも午後5時から同じ会場の2階で開かれる。
ほかにも21日午後2時から和田さんを語る会、午後6時から茶話会、22日午後6時半から松屋で偲ぶ会懇親会が開かれる。