木造住宅新築工事・内外装リフォーム工事の(株)匠・小山住建(資本金300万円、上越市鴨島)は6月30日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。負債は約3億円と推定されるが、債権調査中のため変動する可能性がある。
帝国データバンク上越支店の調べでは、同社は1996年4月創業、2005年4月に法人改組された木造建築工事業者。上越エリアを中心に10年にはハウスメーカーのFCとして注文住宅の請負に注力し、17年3月期には年売上高約4億2500万円を計上していた。
しかし、新型コロナの影響や、ローコストビルダーとの競合などで21年3月期の年売上高は約1億3700万円にまで落ち込んだ。財務内容も債務超過に陥り、資金面も余裕の乏しい展開を強いられていた。
その後、受注はいくらか回復したが収益が伴わず、ことしに入ってから新規受注の獲得を控えていたが、営業マンの退職も垣間見え、今回の事態となった。