建築金物部品製造ほか(有)ユニバーサルプレシジョン(資本金500万円、新潟県三条市篭場)は、7月1日付けで事業を停止し、自己破産を申請する予定。負債は約20人に対し約5300万円。
帝国データバンク新潟支店の調べでは、同社は、1950年創業、76年8月に法人改組した建築金物部品などの製造業者。ロストワックス精密鋳造法によるステンレスや低合金鋼、工具、特殊鋼、耐熱鍋、炭素鋼の加工を行い、ドアの取手や高所作業で使う保安用金具などの建築金物部品を主力に、印刷機械などの各種機械部品、食品プラント部品などの製造を手がけ、2001年8月期には年売上高約1億7000万円を計上していた。
しかし、近年は鋳造所要が低迷するなか、得意先も固定化されていたことから売上に伸びはみられず、24年8月期の年売上高は約9000万円に落ち込んでいた。また、損益面でも原材料の高騰などから採算が確保できず、直近2期連続で欠損が続き、債務超過を余儀なくされており、先行きの見通しが立たないことから事業の継続を断念した。