ドラマ「Dr.アシュラ」の原作者、漫画家こしのりょうさんが母校の三条東校同窓会総会でミニトークセッション (2025.7.7)

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新潟県立三条東高校同窓会「慕光会(ぼこうかい)」は5日、総会を開いた。同窓生で漫画家のこしのりょうさん(57)=埼玉県=が初めて出席した。10年前に連載されたこしのりょうさんの医療漫画「Dr.アシュラ」がテレビドラマ化され、この4月から6月まで放送されたばかり。ミニトークセッションを行ってこしのりょうさんから学生時代や漫画家になった経緯に耳を傾けた。

こしのりょうさんのミニトークセッション
こしのりょうさんのミニトークセッション

こしのりょうさんは、1986年(昭和61)卒業。三条市の一ノ木戸小学校、第二中学校、県立三条東高校をへて東京の大学を卒業。広告代理店に勤務したのち、30歳で漫画家に転身した。

「Ns'あおい」、「町医者 ありこ たけなかはるおジャンボ!!」、「投資アドバイザー 有利子」、「銀行渉外担当 竹中治夫」、「バウンスバッグ」など、医療や金融、スポーツなど幅広い分野にわたり作品を手掛けた。医療関係の作品は看護師の妻がモデルになったり、監修したりしている。

「Dr.アシュラ」は2015年から16年にかけて「週刊漫画ゴラク」で連載。救命救急の最前線で活躍するすご腕の救命医を描いた作品で、松本若菜さん主演でドラマ化された。

作品では、主人公が阿修羅像のストラップをもつ。ドラマ化にあたり、小道具の阿修羅像に偶然、ふるさと三条市のチタンアクセサリー企画製造販売レジエ株式会社の製品が使われた。最終回のラストカットは阿修羅像のクローズアップだった。

「Dr.アシュラ」の原画を展示
「Dr.アシュラ」の原画を展示

それがきっかけでレジエ代表取締役の浅野良裕さん(38)と親しくなり、5月に滝沢亮市長を訪問。その後も毎週のように三条市へ足を運ぶようになり、浅野さんとともに初めて同窓会に出席した。

ミニトークセッションでこしのりょうさんは、中学時代はあまり勉強ができず、本当は三条高校に生きたかったという「三条東あるある」で、父親に「落ちるところに行くな」と言われて三条東に入学したと笑わせた。

スポーツは苦手だったがバレーボールは好きで、中学、高校ともバレー部に入った。中学時代は学校が荒れていて怖かったが、東高の校風や先輩が良く、高校生活は楽しかった。

当時、父は「漫画を描いて食っていけるか」と否定的だったため、家では漫画を描いていることをあまり言えず、ほとんど描かなかった。好きだった漫画雑誌は「少年ジャンプ」。「北斗の拳」などが流行った時代だった。

ミニトークセッション
ミニトークセッション

大学時代に描いた漫画が出版社のコンテストの賞に入って「のぼせてしまった」。就職しながら漫画を描いていた時期があり、結婚して子どもができるころに出版社から連載のオファーを受けた。

妻に「35歳までに仕事にならなかったらサラリーマンに戻る」という約束で漫画家になった。一度、連載が終わったあとは5年間、仕事がなかったが、ぎりぎり35歳で再び仕事を得ることができた。

妻が看護師で、妻の話を聞いて参考にし、フィクションを膨らませて描いた。ペンネームの「こしの」は新潟の地酒「越乃寒梅」、「りょう」は娘の名前からとった。

仕事から帰った妻をマッサージしながら病院の話を聞いた。病院の組織論がサラリーマン時代の経験と似ていると感じ、自分でも描けると思って医療系の漫画を書き始めた。

「Dr.アシュラ」のネーム
「Dr.アシュラ」のネーム

今回の「Dr.アシュラ」は松本若菜さんの主演が決まっていて、クールな役に合う作品として選ばれた。毎年1本くらい、ドラマ化のオファーがあるが毎回、落とされてきたが今回ようやくドラマ化された。

最後にこしのりょうさんから今の学生へのメッセージとして「目標に向かって、あきらめずにしつこくやれば何とかなる」と、自分の経験に裏打ちされた言葉でエールを送った。出席した87人の同窓生は、作品がドラマ化されるという偉業を同窓生が成し遂げたことで身近に感じ、聴き入っていた。

会場には貴重な「Dr.アシュラ」の原画や、漫画のコマ割り、構図、セリフなどを大まかにまとめた設計図とのいえる「ネーム」も展示した。


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