新潟県燕市で3地区の夏まつりを締めくくる初めてのプロジェクションマッピングショーが27日、燕市役所で行われた。恒例の3地区合同の花火大会に代えて行われたもので、約1500人が夏の夜の大スクリーンのショーを楽しんだ。
燕市は来年で合併20周年になるが、合併前からの枠組みで燕、吉田、分水の3地区で別々に夏まつりを開いているが、花火大会は一本化して3地区合同で開催。会場は数年から持ち回りにしている。
ことしは吉田地区の順番で、いつも市役所南側を打ち上げ場所にしてきたが、花火打ち上げ後の殻は田んぼに落ち、稲刈りのときにコンバインが巻き込んで故障することもあるため、ことしは花火に代えてプロジェクションマッピングを行うことにした。
各地区の夏まつりは、燕地区が6月21日、分水地区が7月19日、20日、吉田地区は7月25日、26日に行われた。プロジェクションマッピングを含めすべて猛暑のなかで行われた。
市役所南側の芝生広場が観覧席。夕方から飲食を提供する店やキッチンカーが並び、プロジェクションマッピングに先立って空飛ぶランタンの打ち上げや猿まわしショー、大道芸、ファイアーパフォーマンスなどが行われた。
日が暮れたところでプロジェクションマッピング。燕市の産業や歴史、地理、文化などをイメージした良寛像、フェニックス、歯車、ツバメ、ハンドパン、蒸気機関車、花火などが組み込まれた約5分間の映像を音楽とともに市役所南側のガラス張りの壁面に投影。最後はコンピューター制御された光が夜空に延びた。
プロジェクションマッピングのあとは、カウントダウンを行って長さ100メートルを超えるナイアガラ花火。遠くでは見附まつりの花火が上がっているのも見えた。