三条市の上田副市長が着任から2年3カ月で退任 自身の評価は本省に戻って「どういう働きをするかにかかってくる」と宿題を課す (2025.7.30)

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2023年4月に文部科学省大臣官房人事課専門官から新潟県三条市の副市長に就任した上田泰成副市長(33)が30日で退任となった。三条市は30日、臨時庁議を開いて上田副市長が幹部職員を前に退任のあいさつをし、三条市での2年3カ月が有益だったかどうかは、本省に戻って「どういう働きをするかにかかってくる」と宿題を課した。

臨時庁議で幹部職員に退任のあいさつをする上田副市長
臨時庁議で幹部職員に退任のあいさつをする上田副市長

滝沢亮市長は上田副市長について、とくにデジタル化やメタバースの推進、民間事業者とのネットワーク構築など、新しい視点や公民連携に課題解決やまちづくりの重要性などを与えてくれたと話した。

さまざまな人と協働、共創して「今の課題だけではなく先々を見ていかなければならないという、われわれだけでは気づけなかった視点や物の見方を取り入れてくれ、われわれの大きな財産になった」と感謝した。

上田副市長の高い視座を忘れず、東京に戻ってからも上田副市長に評価されるような取り組みや日々の業務を含めまちづくり進めていきたいとし、「これからも応援していただきたい。2年3カ月間、一緒に働けたことを一同うれしく思っている」と述べ、上田副市長の今後の活躍を願った。

上田副市長に花束を手渡す滝沢市長
上田副市長に花束を手渡す滝沢市長

上田副市長は「2年と3カ月、市政の一翼を担えたのも滝沢市長をはじめ事務方の職員の協力あってのこと」と感謝。任期は3年と思っていたが、急に退任が決まり、「任期満了を待たずして途中で退職になる形で申し訳ない」とわびた。

副市長としての2年3カ月が「有益なものだったかどうかは、わたしが今後、国、東京に戻ってどういう働きをするかにかかってくると思う。わたしが東京に戻ってやるべきことをやるということを皆さまに約束する」と述べた。滝沢市長から花束を受け取り、高橋誠一郎教育長と3人で記念写真を撮影した。

上田副市長は31日付けで文部科学省大臣官房人事課専門官に戻る。上田副市長は大阪府大阪市出身で、同志社大学法学部を卒業。キャリア官僚で文科省勤務のあと経産省にも出向した。

高橋教育長と3人で記念写真
高橋教育長と3人で記念写真

臨時庁議を終えて副市長室に戻った上田副市長は「あっという間の2年と3カ月だった」と肩の荷を降ろしたようなほっとした表情で話した。

「一人ひとりの部長と課長の顔を見るとやっぱりなんか喧々諤々議論したこととか、衝突とか結構あったが、今となればなんかいい、なんか笑い話になる、いい思い出をつくれたかなと思う」とあらためて感謝した。

副市長に就任した年の夏、滝沢市長と東京出張から帰り、電車が遅れて日付が変わって燕三条駅に到着したときのことを話した。タクシーがなく、東裏館の家までふたりで40分以上、歩いて帰り、そこから滝沢市長を車で自宅へ送った。

最後に副市長室のいすに座って
最後に副市長室のいすに座って

「市長も思いがあるから、しゃべり続けて、お互いにああでもない、こうでもないみたいな感じのことを夜な夜な、つまずきながら汗だくで。これ市民から見られたらなんか言われますかね、みたいな感じで。それがいちばんの思い出」。

上田副市長は職員による見送りを遠慮した。昨年、退任した燕市の南波瑞夫前副市長が退任式を固辞したこともあり、「そんな時間をつくっていただくのも忍びない」ので、「しれっと帰ります」。このあと市の出先機関をあいさつ回りし、庁舎に戻らずにその足で東京へ向かった。

上田副市長は31日付けで文部科学省大臣官房人事課専門官に戻る。上田副市長は大阪府大阪市出身で、同志社大学法学部を卒業。文科省だけでなく、経産省にも出向したキャリア官僚。

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