ことし秋に予定される新潟県燕市の市長選に立候補を表明している佐野大輔氏(41)は、31日付けで燕市議を辞職した。2022年の市議選でトップの得票で初当選してから任期途中の2年9カ月での辞職で新たな道を目指す。
佐野氏が市長選直前に辞職すると、市長選とあわせて市議補選を同日執行できなくなる。また、6月30日に出馬表明の記者会見を行ったが、議会広報紙等特別委員会の副委員長に就いていたため、8月1日号の発行まで責任をもって校了するため、7月末のタイミングでの辞職を決めた。
31日、佐野氏は正副議長室を訪れて渡辺議長に辞職願を提出し、渡辺議長は佐野氏に辞職許可通知を手渡した。佐野氏は「一度は辞める形にはなるが、また戻ってこれるように頑張りたい」と強い決意を示した。
渡辺議長は「悔いのない戦いでどういう結果になるかわからないが、やりきったと言える戦いをしてまたお会いできる形になれば」と激励した。
議員バッジを外した佐野氏は、「支持していただいた方には申し訳ないなという気持ちはすごくある。自分自身もまさかここまで早く辞めると思ってなく、任期を全うしなかったところは批判を受けることもあると思う。だからこそ、この2年9カ月の経験を生かして、次のチャレンジに向かっていきたいので、少しでも理解をしていただけるとありがたい」と気を引き締めた。
また、8月1日に自宅に置いている後援会事務所を市長選に向けて燕市東太田の空き店舗になっている旧元気印薬局に移転し、8月24日午前10時から事務所開きを行う。