新潟県燕市の鈴木力市長は26日、定例記者会見を行って、子育て世代向けの新施設オープン、土産品をテーマに地域文化の発信、高齢者を祝う新たな取り組みなど8項目を発表した。発表の概要は次の通り。
市内初の屋内こども遊戯施設「うさぎもちハレラテつばめ」が9月6日、グランドオープンする。午前10時50分からオープニングセレモニーを行い、愛称考案者への感謝状贈呈や大型エア遊具のお披露目、声優・田中秀幸さんによる館内放送の初披露を行う。
ネーミングライツ・パートナーの(株)うさぎもち代表取締役社長、大型エア遊具に描かれたつばめっ子かるたの絵札を描いた絵本作家の黒井健さん、田中秀幸さん、愛称審査会代表を務めた燕市PR大使の本宮宏美さん、指定管理者の愛宕商事(株)代表取締役らが出席。セレモニー後の11時に正式開館する 。
9月1日から10月末まで、市民が推薦する食の土産品を募集する「お土産品グランプリ」を初めて行う。市内で販売される保存可能な食品が対象。投票はウェブや市役所などに設置された投票箱で受け付ける。上位商品は来年1月に本選投票が行われ、グランプリ認定品は道の駅などで優先販売される。
位置情報ゲーム「駅メモ!」とのコラボ企画として、9月19日から12月22日まで市内のJR6駅と観光スポットを巡るデジタルスタンプラリーを行う。ゲームキャラクター「粟生津しいら」が「燕市キャンペーン大使」として市をPR。限定グッズ販売やものづくり体験も予定され、全国のゲームファンに「ものづくりのまち燕」を発信する 。
大河津分水路の改修に伴い発掘された石港遺跡の現地説明会を9月27日に開く。古墳時代前期の首長居館跡とみられる注目の遺構で、今年度が最後の調査。あわせて9月13日から信濃川大河津資料館で出土品展も始まる 。
新たな敬老事業として、1938年(昭和13)生まれの市民を対象に「米寿をお祝いする会」を9月21日に3会場で開く。大道芸やダンス、カラオケなどで祝福し、後日、地場産品を選べるカタログギフトを贈呈。手話通訳や車椅子対応も整え、誰もが安心して参加できる 。8月21日現在で3カ所合わせて対象者は546人、うち160人が出席を申し込んでいる。
11月29日には部落差別をテーマにした人権講演会を開催。映像プロデューサーの鎮目博道氏を迎え、差別が生まれる背景や現状について語る。先着50人の事前申込制で、入場は無料 。
10月に燕市立図書館で絵本ユニット「はらぺこめがね」の原画展とワークショップを開く。
9月28日には第20回「越後くがみ山酒呑童子行列」が開催され、元プロレスラー小橋建太さんが酒呑童子役で登場。市内各所で「つばめ鬼まつり」として関連イベントも展開される 。