新潟県加茂市の藤田明美市長は2日、市役所で9月の定例記者会見を開き、統合中学校の校名募集、市PR大使によるイベント、認知症や手話への理解促進、市民参加型の防災訓練「防災フェア2025」、公共施設再編の説明会の5項目を発表した。発表の概要は次の通り。
統合中学校の校名公募、12月に決定
市教育委員会は、令和10年4月に開校予定の新しい中学校の校名を募集している。対象は市内5校を統合して誕生する学校で、応募期間は8月19日から9月16日まで。市内外を問わず誰でも応募可能で、10月から11月にかけてアンケートを行い、12月の教育委員会会議で最終決定する。
単なる統合ではなく、多様性を尊重し互いを認め合う学びの場を築く第一歩。世代を超えて愛される名称を選びたいとしている。
PR大使・西村元貴さん出演でラジオ公開放送とトークイベント
9月20日午後2時から加茂市PR大使で俳優の西村元貴さんを迎え、市民体育館でBSNラジオ「石塚かおりのBrand new day スペシャル」公開収録とトークイベントを開催。加茂駅周辺まちなかエリアの魅力を語り合う。新潟県立大学の学生や地元商店街の代表も参加して昨年、策定された「未来ビジョン」を踏まえたディスカッションを行う。
イベントはラジオ放送やYouTubeでも配信予定。当日は商工会議所主催の「ナイトバザール」最終日と重なり、来場者の回遊を促す仕掛けともなる。
認知症・手話理解へライトアップ
9月21日の「世界アルツハイマーデー」に合わせ、駅前モニュメントをオレンジ色に点灯。続いて23日の「手話言語の国際デー」には青色にライトアップする。市は令和元年に「手話言語条例」を制定しており、藤田市長は「誰もが尊重され、安心して暮らせる地域づくりにつなげたい」。
防災フェア2025 体験型企画充実
市民参加型の「加茂市総合防災訓練・防災フェア2025」を9月28日に開催。市内13か所の自主防災組織や消防団が避難訓練を行い、小中学校や石川小学校などの避難所でも体験を行う。
産業センターでは消防・警察・自衛隊による装備展示やVR体験、防災ゲーム、クイズを通じて楽しみながら学べる企画を展開。参加者にはカレーの提供や防災グッズ配布を行う。「防災意識を高め、地域で命を守る体制づくりを進めたい」と参加を呼びかけている。
公共施設再編に向け説明会
公共施設再編アクションプラン(案)の説明会を10月18日と11月1日に開く。10月は下条コミュニティセンターで入浴施設利用者らを対象に、11月は「きつばき荘」で女性を対象に行う。ユニバーサルデザインを取り入れ、誰もが安心して利用できる公共施設を目指して市民の意見を募る。