新潟県の燕市・弥彦村・三条市を結ぶJR弥彦線を軸に、鉄道とバスを組み合わせた新たな移動スタイルを試す「広域周遊実証事業」がこの秋、行われる。9月13日から10月26日までの土、日曜と祝日の計17日間行われ、弥彦線を利用すると周遊バスが1日乗り放題になる。
乗り放題になる周遊バスは、燕三条駅と弥彦駅を観光ルートで結ぶ、つばめやひこ観光バス「ホリデー号」と、三条市内循環バス「ぐるっとさん」。利用方法は簡単で、燕三条駅、吉田駅、弥彦駅の改札内3カ所に配布するカード・ポスターに記載したQRコードをスマートフォンで読み取り、デジタル乗車券を取得する。
「ホリデー号」は乗車時、「ぐるっとさん」は降車時にスマホ画面に表示されるデジタル乗車券を提示するだけで利用でき、1日乗り放題となる。
鉄道駅と観光バスをシームレスにつなげ、観光客や地域住民の移動をより便利にする取り組み。県と三条市、燕市、弥彦村で構成する新潟県鉄道整備促進協議会弥彦線活性化分科会が主導し、鉄道とバスを組み合わせた移動の可能性を探る。
観光シーズンの秋に合わせ、弥彦の紅葉や燕三条のものづくり拠点、三条のまちなか散策など、地域の魅力を気軽に楽しめる仕組み。便利でお得な周遊切符を手に、地元住民もあらためて地域の魅力を発見する機会にもなりそうだ。
この事業のパンフレットには、バスと弥彦線の時刻表や観光マップ、弥彦線とバスを使って参加してもらおうと期間中の開催イベント、「燕三条 工場の祭典」(10月2日〜5日)、「弥彦ジャズフェスタ vol.2」(9月28日)、「『駅メモ!』スタンプラリー」(9月19日〜12月22日)も紹介している。