新潟県燕市の鈴木力市長は9月議会初日の9日、渡邉雄三市議会議長に10月22日付けの辞職を申し出る辞職届を提出した。
鈴木市長は「一身上の都合により本年10月22日をもちまして燕市長の職を辞することといたします」と述べ、渡邉議長に辞職届を手渡した。
渡邉議長は「長い間、大変ご苦労さまでした。この15年の市長の活躍、本当に感謝している。今後は体に気をつけて次の活躍を祈っている」と礼を述べた。
辞職届を提出したあと鈴木市長は「いよいよ正式なカウントダウンが始まると思っている。10月22日までまだ任期が残っているので精いっぱい職責を果たしたい」と述べた。
9月議会は「最後の議会なので、しっかり聞かれた質問にていねいに答えていく。決算議会でもあり、私が携わった予算の決算が認定されるかどうか、職員とともにしっかり説明したい」。市長職を辞する思いは「最終日に時間をいただいて述べさせてもらいたい」と話した。
辞職届を提出する間、議長室の置き時計から午前9時を告げる歓喜と友愛のメッセージを込めたベートーベンの第九『歓喜の歌』のオルゴール音が流れていた。
鈴木市長は2010年4月23日に市長に就任。来年4月22日で4期目の任期満了となるが、新しい市長に予算編成を委ねるため、ことし3月、任期満了を待たず10月22日付けで辞職すると表明していた。
この日のうちに燕市選挙管理委員会を招集して選挙の日程を決める。燕市議補選も同時に行われることから、その周知も含めて選管は先に10月19日投開票となる見通しを示している。