新潟県三条市が拠点の若手経営者や次期経営者を中心とした異業種交流団体「三条エコノミークラブ」(笹川英二会長・会員50人)は昨年、「八十里越街道襷(たすき)リレー」を成功させた。その勢いを借りてことしは10月11日(土)、三条市合併20周年記念襷(たすき)リレー「世代を超えて駆け抜ける三条の絆(きずな)」に挑む。
三条市役所三条庁舎を出発して下田庁舎、栄庁舎へ向かい、三条庁舎に戻る36.8kmのコースを走る。現役会員にOBも加わって黄色のたすきをつなぐ。1人が平均約1.2kmを走る計算だ。
午前9時に開会式を行って9時35分スタート、午後1時40分ゴールの予定だ。
新潟県三条市と福島県只見町を結ぶ国道289号の交通不能区間「八十里越(はちじゅうりごえ)」は、早ければ2026年秋に暫定開通が見込まれる。開通に向けた機運を醸成しようと昨年、初めて襷リレーを行った。
八十里越の三条市側の工事区間手前の5号橋梁から新潟県央基幹病院まで38.6kmを会員35人でたすきをつないで走った。
三条エコノミークラブはビジネスに役立つテーマでの内部研修が活動の中心。屋外で体を使うような事業は珍しく、会員は今までにない達成感や充実感を味わった。
ことしも襷リレーをやらないのかという声があったことから、ことしは三条市の合併20周年を記念した企画で2年連続で実施することにした。
「ことしはOBからも参加してエコノミークラブの結束や交流を目的にしている」と笹川会長。「今までは自分たちの経営の勉強を目的にやってきたが、これからは経営活動も、地域への還元や社会性を経営者の感覚としてもっていなければならない時代。対外的な活動、社会とかかわる活動を事業のなかに取り入れていく必要がある」と襷リレーの意義を強調した。