アウトドアブランドのスノーピーク(本社:新潟県三条市)は、10月1日付けで代表取締役社長執行役員の山井太氏が代表取締役会長執行役員CEO兼CCOに就任し、スターバックスコーヒージャパン(東京都品川区)元代表取締役最高経営責任者(CEO)でスノーピークの取締役顧問の水口貴文氏が代表取締役社長執行役員COO兼CBOに就任すると発表した。
ブランドを一からつくってきた山井氏とさまざまなブランドを育て、成長させてきた水口による “バディ経営”で、唯一無二のグローバルブランドを目指す。
スノーピークは、より自由でスピーディーな意思決定のもと新たな成長軌道を確実なものとするため、2024年にMBO(マネジメント・バイアウト)を実施。国内外の改革により、25年売上250億円、営業利益13億円、純利益 9億円と業績も回復し、大幅な利益改善を実現する見込みとなった。
国内においては店舗の適正化を図り、直営店1店舗当たりの平均売上が23年に比べて18.6%上昇。全社的に大幅な在庫削減を実現し、23年に比べて在庫額を45.7%圧縮した(25年8月現在)。
海外でも堅調に成長し、アメリカは23年に比 べて売上が38%上昇の見込み。ワシントン州ロングビーチにオープンしたキャンプフィールドは、24年のTimes誌World Greatest Placesにも選出された。
韓国はエバーランドに初の直営キャ ンプフィールドを9月に開業し、今まで以上に顧客接点を広げていく。売上は23年に比べて31%上昇の見込み。台湾は台北に続き台南にランドステーション業態の直営店を9月に開業するなど、ブランド体験の場を増やし、23年に比べて売上が22%上昇する見込という。
中国は完全子会社化に移行し、経営の自由度を確保するとともに、アパレルを軸とした事業拡大へ本格始動を開始した。
こうした国内外の改革により、成長軌道に戻るための基盤が整ったこのタイミングで、新体制を構築し、新たなステージへスタートを切る。